ひとまずの募集活動
募集を掛けたのはいつからだったか。
5月の終わりか6月の始めだったろうか。
とりあえず、一区切りを8月末日として、区切った。
平面作品だけでは、ギャラリーに幅ができないので、立体作家も入れて、バリエーションを増やしてみたが、立体は流通が難しい。
だからどこのギャラリーも、看板作家というのは平面だ。
油彩でキャンバスなら、特殊な事をしていなければ、木枠から外して丸めて送れる。
平面もそのままとなると・・・・100号ともなればアメリカまでで10万は掛かるだろう。
さて、この間の応募総数は30人ほど。
多いのか少ないのかは判らないが、思ったよりは少なかった。
これはまだ検索に引っ掛からないからだろう。事実、いくつかのコンペサイトに登録してあるが、取り扱い作家の募集が登竜門で無料掲載できないのが痛かった。ホルベインアーティストナビからの応募がほとんどだ。それ以外のサイトは意味が無いと言って良い程に来ていない。
Instagramでちょっとでも目に付いた作品には“いいね”を押して、そこから応募してくる作家も居た。
しかし、Instagramを利用している作家は、独立心が強かったり、セルフプロデュースを望んだりで、応募してきた数の割には、合意に至らなかった。
アーティストナビから15人ほど、Instagramから10人ほど、検索から5人ほど、そんな感じのようだ。
最終的に合意に至った作家は、今のところ6人。
合意に至らなかった24名の内、わたしが断ったのは実は5,6名で、後は辞退したか、返信が無いかで、メールがエラーで返って来て送れないのが5名ほどは居ただろうか。
わたしのメールは開封されれば通知が来るようにしてある。返信が来ないものも開封はされているので、間違いなく届いている。
と言う事は、辞退だ。
「アーティストとしての成長ってなんぞ。」にも書いたが、わたしが断ったものの多くは、作風と言うよりは、貸しギャラリーをこれからも使い続けたいという点だ。わたしも貸しギャラリーを使ってきたので、それ自体はキャリア構築としてありだとは思うが、一応は企画ギャラリーだから、貸し画廊を借りてる作家を取り扱うわけにもいかないだろう。辞退したものの中にも、この点から、自ら辞退したものが多い。
そして、意外にも多かったのが、わたしの正体がわからない事への不信感のようだ。
結局、藤津恵と言うのはギャラリストとしての名前なので、検索しても出ては来ない。
これは、ギャラリストが作家の場合、その作風によって、取り扱う作家に偏りが出る事が多い。
良くも悪くも、ギャラリストとしての理念や目標ではなく、作家としてどう思うのか、好き嫌い問題が先に出てしまう。
または、作家としてのキャリアで、ギャラリーの質を決めてしまう。
そうならないための処置だ。
わたしは、他に取り扱ってるくれているギャラリーがある。
義理としても、そちらがメインギャラリーだ。
BandH Galleryに自分を取り扱い作家として迎え入れるかどうかは、未定だ。
まだ、若干名作家を増やしたいと思っているが、応募してくる作家は、ギャラリストとしてのわたしで判断して欲しい。
作家としては多少のキャリアを積んだかも知れないが、ギャラリストとしてはノンキャリアなのだから。
そして、どんなに聞かれても答える気は無い。
取り扱いになれば、伝えざるを得ないとは思うが、取り扱いでもなんでもない、選考中の作家に教える義務は無い。
わたしや他のメンバーと一緒に、どこまで歩いていけるのか、果てしない物語に伸るか反るかだ。
ファンタージェンなど無いかも知れない。あったところで、底なし沼でいきなりGAME OVERかも知れない。
何も約束などできない。
あるのは、夢と希望と小さな空間と6人の作家だ。
まずは6人。
アーティストページには5人しか無いが、1人は最近決まったので間に合わなかった。
今、話し合いを進めている作家も数名居る。
まぁ、これだけ居れば、小さな空間を作品で満たす事は難しくないだろう。
なんとか、形になりそうだ。
ギャラリーとなるわたしのアトリエの天井に、スポットライトのレールも付けた。
とにかく潰れないように、作家が路頭に迷わないように、費用を掛けない。スポットライトは全てLEDだ。
これが参った。1個3,000円。
作家が搬入時にスポットライトを持参でも良いんじゃ無いかと思ったが、それはさすがに酷すぎるか。
まぁ、徐々に買い足していく。
藤津恵
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