BandH Gallery

Escape on the Edge

とりあえず来年から

とりあえず来年から、ボチボチ展示を始めようかと思う。
まだこの空間は生活感が残っているが、まぁ、場所や空間と作品の質、売買数には相関関係はあまり無いと思っている。
それどころか、集客もそんなに関係があるのかどうかわからない。
それどころか、費用対効果を考えたら、箱に予算は掛けられない。まぁ、世の中には金を使わなければならない人間というのがいて、そういう人は良い箱を用意するんだろうが、わたしは違う。手弁当だ。

さて、とりあえず、来年からボチボチ作品を飾っていこうと思っている。
経験から、理想の環境が整うのを待つより、とにかく始めてしまった方が良いはずだ。
走り始めてしまえば、あとは流れが出来る。
必要とされれば、箱もそのようになっていくだろうし、必要とされなければ、無くなるだけだ。

先日、海外のギャラリストと会った。
と言っても全員アメリカ人、しかも西海岸側だ。
以前、ニューヨークのギャラリーともいくつか出会ったが、関係が続いていない。
どういう事か、西海岸側の方が気楽に付き合える。まぁ、それはそうか、ニューヨークはとにかくビジネスライクだったし、着ているものもスーツで、姿勢も、喋り方も、表情も、硬かった。
西海岸のギャラリストたちはフランクだ。たまたまそうなのかもしれないが・・・。

日本はアジアの中でうまく立ち回れていないと言われるが、それはそうだ。
アジアの国で唯一(いや、西側諸国以外でと言って良い)、いち早く、資本主義という近代化の成功に乗った国なのだ。
文化的な流れは戦後アメリカを中心に、むしろ積極的に欧米の文化を取り入れてきて、そこに来てガラパゴス。独自進化だ。
グローバル化という世界の潮流の中、ビジネス上の立ち回りやイノベーションにおいてはうまく行かない事も頻繁に見かけるが、文化と言う側面を見ると、多様する価値観の中で生き残れる独自性があるんじゃないかとも思う。
世界一のものは世界中で売れる代わりに、世界二位のものは世界中で売れない・・・・極端に言うと世の中そんな流れだが、土地的な特徴、歴史的な体験を考えると、日本から面白いものが出てこないわけが無いと思っている。

アートにはローアートやローブローアートと、ハイアートと言う2つの流れがあるようだが、これは結局権威か新興か・・・と言う事だろう。
アートは作品そのものが歴史として積み重なるというより、作品単体がアンティークとして価値を保ち続けるから、二項対立しているんだろうが、ファッションなどはごちゃ混ぜだ。もちろん、今でもパリコレのブランド力は強いし、トレンドを追い続ける、生み続ける流れもある。
しかし、それとは全く違った文脈で、人間の身体にとって美しい洋服を目指す流れも出てきている。非文脈的という意味では、これはローファッションとでも言うのかも知れないが、だからと言って文化的レベルや知的レベルが低いと言う事は当然無い。

日本のアートでは、ハイコンテクストと言う流れがあったと思うが、それ以降、文脈化・言語化できないアートはダメだと思い込むアーティストもいたようだった。
そもそも日本はハイコンテクスト社会で、これは元々ホールが言い出した事で、日本は「あ・うん」の呼吸で、イチイチ言語化してコミュニケーションを取らなくても、驚くように仕事が、世の中が動いているのだ。だから言語化が苦手なのは文化的に正しく、ハイコンテクスト社会はむしろレベルが高い社会なのだ。

ただ、これは単一民族国家だから通じた事で、これからは言語によってコミュニケーションを取る必要はある。
しかも、アートなどという日本において多くの人が触れないものにおいては、言語によって伝える必要もある。
ホントは、その役割がギャラリストや批評家で、アーティストは自分の作品の制作意図、ステートメントが語れればそれで良いんじゃないかと思っている。

ただ、日本のアーティストで問題なのは、個々が資本主義化できていない事だ。
売ることや売れる事に興味が無いものが多い。だけど人には見せて発表をしたいと言うし、あわよくば売れたら嬉しいとも言う。
恐らく、「完璧に主観で制作したいが、作ったからには人に見せたい。でもそれは金のためではないが、どうしても欲しい人が居たら適性価格で売っても良い。」
と言う事なんだろうが、果たしてそれでどうなっていくのか・・・その先を教えて欲しい。
もちろん、アーティストが自分から作品を切り離して制作する事は難しい。むしろ無理だろうが、作品に自分が介入する余地なんていうのは、ホントはそんなに多くは無いと思っている。

いつもの事ながら脈絡がない。
まぁ、上手に喋らなければならないなどと思っていては、口を閉じるしかないから、仕方が無い。
口を閉じては、呼吸ができないのと同じだ。

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