BandH Gallery

Escape on the Edge

MISAKI MOTOMURA

本村美咲は1993年長崎県生まれ。
本村の作品は抽象画でありながら、その中に作品の意図を隠し持ったモチーフが密かに配置されているのが特徴だ。ビビットな色使い、そして細かい描き込と荒々しいタッチが、それぞれを引き立てあっていて独特な世界観をかもし出している。
本村は人生のある時点から社会と自分との差異を意識するようになる。全体と個、社会と自分、大きなうねりの中の小さな自分。
自分が変われば世界も変わる。社会を見て、解釈しているのは自分に他ならないのだから、自分が変わる以外にない。
そう言い聞かせ今まで生きてきた。

特に作家としてのアイデンティティを最初から持っていたわけではなく、かといって性的マイノリティや身体的・精神的な問題を抱えていたわけではないために、ドロップアウトする理由があったわけでもない。
無理にちゃんとした自分を装って社会生活を送ってきたのだが、ある時に溢れ出た。怒りや、もどかしさ、自分への嫌悪、その全てがエネルギーとなってキャンバスを色で染めたのが、絵画制作の始まりだった。

一見無秩序に見える画面の中に、具体的でシンボリックなモチーフが配置されているのは、まさに本村自身が、社会という本来無秩序で混沌としているものを無理やり統制させている中で、その矛盾や歪みと対峙しているようであるが、それでも私小説的に見えないのは、その無秩序で自由な画面が世の中の縮図のようであるからに他ならない。

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画歴

2014年
絵を描き始める

2014年
ユニオン絵画コンクールで特選

2015年
滋賀県彦根市カフェ壁画採用(旅LOVEチャイハネ)

ステートメント

私には社会にうまく溶け込めない不甲斐なさや、自分と社会とのあまりに大きなギャップ、本当の自分でいれない窮屈さ、大人になりたくないともがく反発心が常にありました。「ちゃんとした人間でいること」が苦痛で、「みんな同じでいること」が私には耐えられませんでした。
そんなストレスから限界を迎えたある日、私は私の中で起きた小さな爆発を絵に描きました。絵は誰に言われることも規制されることもなく自由で、絵を描いている時だけがありのままの自分でいれました。子供の頃にタイムスリップした様な純粋な気持ちで絵に向き合うことができました。
絵は普段本当の自分を表に出すことができない私が素でいれる唯一の場所であり、ストレス発散であり、ただの現実逃避でした。

社会生活において大人になるということ、大人になったかこそ分かった知りたくもなかった事を知ってしまう度苦しくて、でもそんなことに絶望している自分に嫌気がさします。思い通りに行かず仕方のないことを仕方がないと受け入れている自分に苛立ち、叶わない現実に毎日挫折します。溢れ出て抑えられないエネルギーが自分の奥底にいつもあります。

絵画制作においては、普段人が表に出さない内に秘めたものや、人の心の奥底にあるエネルギーを描くことが自分のテーマです。
きれいなことばかりではない人間の見えない部分、内側にあるもの、「人間らしさ」を表現したいと思っています。
反発心や生命力を軸に、カラフルだけどどこか毒っぽい絵、子供の様に無秩序で自由な絵を目指しています。

ABOUT MISAKI

STATEMENT

CV

2015
Mural production of coffee shop in Hikone-shi, Shiga, Japan (travel-love-cayhane)

2014
Union Art Contest:prize

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