BandH Gallery

Escape on the Edge

アーティストとしての成長ってなんぞ。

作家を募集し始めてから2ヶ月は経ったか。
のんびりと、亀のようには進んでいる。
応募は以前ほどではないが、まだ定期的に来ている。
ギャラリーには大きく貸し画廊と企画画廊があるだろうが、BandH Galleryは企画ギャラリーのプライマリギャラリーだ。
企画ギャラリーといっても、作家とギャラリーの関係は色々で、完全に活動がギャラリーを通してのみで、完全プロデュースのところや、所属のような体裁ではあるが、実質取り扱いで、他での個人活動も許されるギャラリーや、個展の時には売れなくても作品を買い取ってくれる画廊なども聞いた事がある。

BandH Galleryはまだ何の力も無い。
縛ってしまっては、逆に作家の可能性を潰してしまうので、取り扱いと公言している。
自由に活動してもらって構わない。
と思っていたのだが、それは最低限のラインというモノがある。
応募してきたとある作家とのやり取りの中で、ここに関して認識が違っていたと言うか、理解が得られなく、結局取り扱いにならなかった作家がいたのだが、私なりの見解というか、基準を書いておこうと思う。

立ち上げようとしているギャラリーの、しかも何の修行も現場経験も無い私がオーナーのギャラリーとは言え、企画ギャラリーだ。
また、最近は企画ギャラリーでも、取り扱い作家というように固定せず、テーマに沿った作家を外から集めてきて企画展を行うギャラリーも増えているように見えるが、そういう事も今のところは予定が無い。やったとしても年に数回だろう。
基本的には取り扱い作家で展示を組んでいく。
プライマリーギャラリーの収益で生活していこうとは考えていない。むしろそんなギャラリーがいくつあるのか疑問だが。
日本にありがちな、新しいモノをポンと持ってきて、飽きられたらまた新しいモノをポンと持ってくる。音楽業界はまさにそんな感じだろう。最近は芸人もそうか。わたしは、そんなつもりは無い。
ギャラリーとして良いのか悪いのかは分らないが、メンバーを大切にしたいとは思っている。

もちろん、共に成長したい。
みんなも作家としてキャリアを積んでほしいし、ギャラリーとしても階段を登りたいと思っている。

応募要項には画歴も書くようにしてもらっている。
応募してくる半分くらいは、活動年数を書いてくるものもいるが、画歴とは通常、活動年数ではなく、活動年表の事だ。
ただ、ここで年数を書いて来る作家は、大体活動歴が浅いか、頻度が少ない作家が多いので、その後の話もスムーズだ。
話がこんがらがるのは、あまりにも個人活動が多岐に渡る作家が多い。

例えば貸しギャラリーをいくつも渡り歩いていて、想像するに貸し画廊の企画展などにも呼ばれている。
カフェギャラリーや市民ギャラリーでの展示に参加している。
デザインフェスタなどのクリエーターズマーケット的なイベントにも参加している。
作家活動していると、恐らくあまり選ばずに誘いのメールが来る、参加費支払型の展示に参加している。

企画ギャラリーに名前を連ねるのと、個人活動での大きな違いは、展示する空間を与えられるかどうかだ。
企画ギャラリーに名前があって、展示のための空間が与えられているにもかかわらず、費用を払って展示場所を確保しては、それはブランド力も保たれない。
音楽に例えるとわかり易いだろう。
メジャーデビューは多くのミュージシャンが目指すところだろうが、メジャーデビューすればチケット買い取り制でライブハウスで勝手にタイバンなどできないし、もちろん、自分たちで自作CDを造って売るなんて言う事はできない。もちろん、自治体のお祭りで演奏や、デザインフェスタで演奏などできないだろう。売れなければ、ただメジャーデビューしていますというだけで、活動の場だけが狭まる事もある。だけど、これがプロになる事のリスクではないだろうか。価値を上げるために取らなければならないリスクで、スターになりたければ覚悟しなければならない道ではないか。

デビューして、ダメならインディーズに戻れば良いだけだ。戻れるかどうかは、プライドの問題だけだろう。
その昔、そこそこ人気のあるインディーズバンドから、人気のあるメンバーを寄せ集めて一つのバンドを作ってメジャーデビューさせるというモノがあった。まぁ、ミリオンまでいったと記憶しているので、それだけでもメジャーを目指した甲斐はあっただろうが、バンド結成のいきさつを考えたら、インディーズに戻り難かったのでは思うが、それがメジャーに行くための取るべきリスクだったのだろうとは思う。
まぁ、Wikiで調べると、解散後もそれぞれのバンドがあるようなので、ダメならダメでどうにでもなるのだろう。プライドさえクリアできれば。

わたしの肌感覚からすると、上記の活動の全てが悪いとは、実は思っていない。
貸し画廊にもいい所はあるし、参加費を払っても展示したほうが良いものもあると思っている。
それはある程度活動している作家なら、それこそ肌感覚で理解してもらえそうだと思うのだが、そうも行かない事があるようで、理解し合えない原因は、同じ貸し画廊なのにA画廊は良くてB画廊はなぜダメなのか。同じ参加費を払って参加する展示で、なぜAはよくてBはダメなのか。そんなところだ。
全ての画廊や条件を整えて線引きする事なんて不可能だから、その都度相談してもらうしかないが、多くの場合はそれまでに繋いだ横の繋がりや、人間関係を維持したいと思っているようだ。
そもそも、当たり前に仕事と考えたら、自分の仕事のステージが変われば、仕事上で身の回りに出来る人間関係も変わる。横の繋がりも、そのステージでの横の繋がりができて、それまでの繋がりや人間関係は仕事上では接点がなくなるものだ。
人として、関わりを持ち続けたいと思うなら、それはプライベートで続けていけばいい。
そういうものだ。

が、ここの世界ではわたしの感覚がおかしいのだろうか。

とは言え、BandH Galleryは何も束縛はしない。
もちろん、良いと思わない事は伝えていくが、ダメなどと言うほど力も無い。
だから基本自由だ、その代わり、自由に対するリスクは、作家が取る事になる。どっち道、リスクがあるのだ。

藤津恵

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