良い事なんて、言わない
取り扱いが決まっている作家から「Blogにもっとポジティブな事を、方向性とかがあるんですから書いた方が良い。」と言うようなメールを貰った。
確かに、我ながらネガティブな感じはするし、ギャラリーとしてどうこうと言う内容の話は全く書いてないのが面白い。
しかし、これで良いと思っている。
思いつきで立ち上げようとしてるギャラリーの、立ち上がるまでのBlogに、そんな大そうな事は書けない。
日々の独り言のような事を書いてはいるが、それを読んだとして、それでも何か共感してくれる人となら、うまくやっていけると思っている。
ホルベインアーティストナビに登録もして、現在限りなくオープンに作家を募集しているが、窓口は全てここだ。
それを考えたら、もう少し蜜を塗っても良いのかも知れない。いや、普通に考えたらそうすべきなのだろう。
カッコ付けようと思えば付けられるが、カッコ付け続けるというのは至難の技だ。どこかでボロが出る。
実際、甘い誘いを受けて、話に乗ったところで、その後そんなに幸せな活動に至ってない作家は多い。
無理やりにでも、カッコ付け続けられるものは大したものだ。
一気に世界のステージへ上げていきます。
と言って、ホントに上げられるものは大したものだ。
それに、あまり甘い蜜を塗りすぎると、楽して得取れとばかりに、丸投げしてくる者が必ず出てくる。
丸投げされても困る。
損して得取れ。それが正しい使い方だ。
何がどうなっているのかわからないギャラリーで、何か良い事はあるんだろうかと思われるのは承知だ。
実際、約束できる何も無い。
だが、損した分だけ得も取れるかも知れない。
何が得かなんて、ここに書けるはずも無い。
それは、約束事ではないのだ。トレードオフではない。
取りに行く気がある作家でなければ、損するだけかも知れない。
だから、敷居は低く、条件も低く、しかし、蜜の代わりに苦い薬を塗ってある。
藤津 恵
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外部の聞こえの良さより本当の気持ちを綴るのは必ずいい方向に向かうと思います、世の中既存の成功ルートがあると信じて自分の道から大きく外れてしまう人が多いです…人は結局自分だけの方法でしかうまく行かない、ここ一年特にそれを強く感じます。